昨夜から感情が溢れて私の手では抱えきれなくなっている。
寂しいときに寂しいって言うことを許されたかったし、泣きたい時に泣くことを許されたかったし、欲しいものを欲しいって言うことを許されたかったし、ずっといろいろ許されたかった。
弟に障害があって大変だから「寂しい」と言って親を困らせたくなかった。「泣いても何も解決しない」と泣くことを否定され、また泣いている事実に親を怒らせることが嫌で、泣かないようになった。いつからか自分がとても自己中心的でわがままだと気付き、なるべく自分の要求を言わないようにした。
いろいろな理由があって、いろいろなことができなくなった。できるようにするには、今まで許されないと思っていたそれらを許していくことをしなければならない。
自分で自分を許すことに近い作業。私は苦手だ。
『もっと自分を認めてあげな』
言いながら髪を撫でられ、寝ようとしていた私は顔を伏せたまま少しだけ泣いた時のことを、私は一生忘れない。