ツイートするほどでもないあれこれ。

「何をそんなに怖がっているの」

 

ドラマや漫画に出てきそうなこの言葉を、私はもらったことがある。誰だったか忘れたけれど。また、そういう、過去の誰かの言葉を思い出してしまった今の私が、変わることのできない私を諫める、そんな日記。

 

 

私は性格診断のようなものが好きで、というのも自分の心を見透かされることが好きだからなんだけど、それを今日いくつかやった。そしてそのどれにも「鉄壁の心」「心の壁が分厚い」と書かれていて、なんだか少し安心した。私が人と距離をつくることの言い訳になる気がした。安易に踏み込もうとする人たちに私の心に入ることは無理だから諦めてくれと言える気がした。

 

母親に言われた「あなたは賢いから、私にはあなたの考えていることが分からない」という言葉が、呪いのように私を縛っている。言われるもっと前から、人と一定の距離を置いていた。だけど、誰か自分の中に踏み込んできてくれないかと、少しだけ期待していた。その期待していた自分を、母親からの呪いにかかった私がしっかり殺そうとしてくれている。そしてその更に奥にいる私がそれを見て安心していた。

 

言うなれば、お城の中で何かに怖がっている私がいて、門番が私の心を溶かしてくれる人を選別して入場を許可しようとしていたところに、誰も中に入れるな怖がっている私をこれ以上怖がらせるなと、少しでも期待したら期待通りの結果にならなかった時に傷つくことを恐れている私が、門番をも殺して入場しようとする人も全て殺そうとしてくれている。そんな状況。日本語が下手で情けない。

 

 

「何をそんなに怖がっているの」分かるわけがない。私だって、分厚い壁の中にいる私に会ったことなどないのだから。

 

 

何重にもした鉄の壁を頑張って一枚壊したところで、永遠にそんなのが続くから、みんな途中で諦める。そう書くと、周囲が諦めたから私は誰にも自分を見せられていないみたいだけど、実際のところ、一枚でも壊した人を私が襲撃して二度と近付けないようにしているのだろう。

 

だけど、知っていて欲しい。これは今まで私が傷つけたたくさんの人に対する懺悔であり、一生をかけても償えない罪。

 

「知ろうとしてくれていたのに、突き離してごめんなさい。傷付けてごめんなさい。言い訳をすると、怖かった。だけどいつか、知ろうとしてくれていることを怖いと感じない誰かが現れるんじゃないかと思っていた。だからあなたが近づくことをギリギリのところまで許して試していた。結果、ダメで突き離したのだけれど。突き離す直前までは、あなたに踏み込んできてほしい、知って欲しいと思っていたよ。あなたに踏み込まれる覚悟を決めようとしていたよ。それだけは知っていてほしい」

 

知ろうとしてくれたあなたを突き離して傷付けてごめんなさい。