2020/08/29

最近の話をしようと思うとどうしても言葉が荒くなってしまうから、また、昔話をしようと思う。

 

 

「人は周りの5人の平均になる」らしい。それを私に教えてくれた人の“周りの5人”に私は入っていなかった。3人決まっていて、あと2人分の枠は空いているのにそこには入らないと言われた。

 

その周りの5人の選び方を、自分に影響を与えてくれる人とするか、身近な人とするか、軸を5本作ってそれの一番の人を並べるか、それによって変わってくるだろうけれど、それでも自分が入れないことが悔しかった。悲しかったより、悔しかった。一番近くにいると思っていたのに。

 

全く別の話をしている時に、「あなたの人生、全然楽しくなさそう」とも言われ、それも悔しかった。今でこそ「そうだったな」と納得できるけれど、その時はひたすら悔しかった。

 

どうにかして「あなたの人生も良いね」と言われ、その人の“周りの5人”のうちのひとりになりたかった。なりたくて、頑張った。頑張ってきた。

 

 

周りの5人は常に変化する。流動的に入れ替わる。今の私にとっての5人が誰なのかは分からないけれど、人生を平均した時の5人のうちの一人に、その人は入ると思う。きっかけはどうあれ、私の人生に影響を与えたことに違いはない。

 

そう伝えると「あなたの人生に影響を与えてしまって申し訳ない」と言うだろうけれど、私はあなたと関われて良かったよ、と思う。

 

 

と言う、昔話。

 

 

 

 

思い出は美化されるから良いのだろう。鮮明に覚えていては何度も過去に押し潰されてしまう。時々思い出しては慈しんで、だけどそれに囚われない強さも持って、いつまでも大切に抱きしめて。

 

私はどんどん私が好きになっていっているよ。